プーチン大統領就任式当日も戦闘継続を約束、ロシア野党指導者の未亡人「この国には平和も自由もない」

ジャカルタ - 亡命中のロシア野党指導者ユリア・ナワリナヤ氏は火曜日、ウラジミール・プーチン氏が大統領に5期目の就任宣誓をしたことを受け、支持者らにプーチン氏と戦い、批判し続けるよう呼びかけた。

「我が国は現在、嘘つき、泥棒、殺人者に率いられているが、これは必ず終わる。諦めないで、真実が勝つ」とナワリナヤ氏は、クレムリンでのプーチン大統領就任式の直前にYouTubeにアップロードされた動画で述べたと、ロイター通信は5月8日に報じた。

ロシア国外に拠点を置くナワリナヤ氏は、2月16日に北極の刑務所で亡くなった亡き夫でロシア野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏の仕事を引き継ぐことを誓った。同氏はプーチン氏が夫を殺したと非難した。しかし、クレムリンはこれらの非難を断固として否定した。

ナワリナヤ氏は、プーチン大統領のウクライナ戦争と政敵の投獄は、前回の就任式でロシアに平和と繁栄をもたらし、国民の権利と自由を守ると約束したことを愚弄するものだとした。

「平和な都市の爆撃、警棒で人々を殴る機動隊、嘘を広めるプロパガンダ活動に資金を提供するために、毎日多額の金が盗まれている。また、(エリートの)宮殿、ヨット、プライベートジェットにも使われている」とナワリナヤ氏は述べた。

「これが続く限り、抵抗を止めることはできない」と同氏は続けた。

3月に行われた大統領選挙で87.28%の票を獲得したウラジミール・プーチン大統領は、火曜日にクレムリンで5期目の大統領に就任宣誓した。

クレムリンは、この投票結果はロシア社会が圧倒的にナワリナヤ氏を支持して団結していることを示しているとし、ナワリナヤ氏と亡き夫の支持者たちは西側諸国に支援され、国家を不安定化させようとしている過激派だと述べた。

同紙は、ナワリヌイ氏や他の著名なクレムリン批判者が投獄または追放されたことで、ロシアの反対派は事実上鎮圧されたと伝えた。ナワリヌイ氏は闘争が困難であることを認めたが、腐敗と戦争に対抗して社会が団結するよう求めた。

「政権が交代するごとに事態は悪化しており、プーチン氏が権力を握っている間に何が起きるか想像するだけで恐ろしい」と彼女は語った。

「彼がリーダーなら、我が国には平和も発展も自由もない。ロシア国内でも国外でも、世界中の誰もプーチン氏を信頼しないようにしなければならない」とナワリナヤ氏は語った。