ウクライナのゼレンスキー大統領、西側諸国に対しロシアへの圧力継続を要請

ジャカルタ - ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は火曜日、西側諸国に対し、クレムリン指導者ウラジーミル・プーチンに対する制裁圧力を強化する一方、ロシアが戦争で成功しないようにキエフへの支持を高めるよう要請した。

同氏はスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで演説し、キエフ支援に対する西側諸国の躊躇と、ロシアとの戦争激化への恐怖により人命と時間が犠牲になり、戦闘が何年も長引く可能性があると述べた。

キエフに対する西側諸国の強力な支持が現在、ワシントンとブリュッセル(欧州連合)での政治紛争のさなか揺らいでいる中、ゼレンスキー大統領は、欧州諸国はウクライナ戦争以上のものに対するプーチン大統領の計画を理解する必要があると語った。

「実際、プーチン大統領は戦争の化身だ。彼は変わらない。我々は変わらなければならない。この人の頭の中にある狂気の程度まで我々全員が変わらなければ、他の侵略者の頭は勝てない」とゼレンスキー大統領は語った。とロイター通信が1月16日に報じた。

ロシアが本格的な侵攻を開始してからほぼ2年が経ち、ゼレンスキー大統領は、現状のまま紛争を凍結することに強く反対すると述べた。

「プーチン大統領は冷凍製品に満足しない捕食者だ」と彼は言った。

ゼレンスキー大統領は、ロシアに対する制裁は適切に執行される必要があるが、ロシアの原子力部門に対する制裁が行われていないのは西側諸国の弱さの反映であると述べた。

「もちろん、私はあらゆる制裁措置に感謝している。ありがとう。しかし、平和を近づけることは、制裁を100パーセント成功させることに尽力するすべての当事者にとってのご褒美となるだろう」と述べた。

EUとNATOの指導者らもゼレンスキー大統領の懸念に同調し、キエフが勝利したいなら西側諸国はウクライナへの武器と資金の供給を止めるべきではないとフォーラムで述べた。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、「ウクライナ国民は2024年を通じて、そしてそれ以降も予測可能な資金を必要としている。ウクライナを防衛し、権利のある領土を取り戻すためには、十分かつ持続可能な武器供給が必要だ」と警告した。

一方、同じくダボス会議で講演したNATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグ氏は、ウクライナへの支援は慈善ではなく、同盟自身の安全保障への投資であると述べた。

同氏は「われわれはウクライナを支援するだけだ。ある段階でロシアは高すぎる代償を払ったことを理解し、腰を据えて公正な和平に同意するだろうが、われわれはウクライナを支援しなければならない」と述べた。

ゼレンスキー大統領は演説後の質疑応答で、欧州連合(EU)からの財政支援の開放について「前向きなシグナル」を受け取ったと述べた。

同氏はまた、米国が今後数週間以内にさらなる支援に同意することを期待している。