欧州連合、ウクライナ加盟協議を承認、ゼレンスキー大統領「これは勝利だ」

ジャカルタ - 欧州連合はウクライナの加盟に関する協議を開始することに合意したが、ハンガリーの反対によりキエフに対する500億ユーロ相当の金融支援策については合意できなかった。

ブリュッセルでの首脳会議で、加盟諸国の指導者らはハンガリーのヴィクトール・オルバン首相の反対を無視し、ウクライナ加盟に関する協議開始に合意するという歴史的な一歩を踏み出すまでの間、退席するよう求めた。

しかし、EUの予算変更やウクライナへの財政支援、移民管理など他のEUの優先課題へのさらなる資金提供に対するオルバン首相の反対を押し切ることはできなかった。

新たな金融支援パッケージに関する協議はEU27カ国首脳の全会一致の投票が必要で、金曜日早朝に開始され、1月に再び協議される予定だ。

当局者らによると、EU加盟27カ国中26カ国の首脳はシャルル・ミシェル首脳会議議長が提示した予算妥協案に満足しているという。

ロイター通信が12月15日に報じたところによると、オランダのマルク・ルッテ首相は会合退席後、記者団に対し「まだ時間はある。ウクライナは今後数週間で資金が不足することはない」と語った。

ルッテ首相は「来年初めに合意が得られると確信している。1月末を考えている」と述べた。

一方、オルバン首相は、ウクライナはEU加盟国ではないため、EU予算から多額の資金を受け取るべきではないと主張した。

一方、他の首脳はキエフに対し、ブダペストが封鎖を維持する場合にはEU予算外でウクライナに援助を振り向けると約束した。

加盟までにはまだ何年もかかるかもしれないが、ブリュッセルでの首脳会議での決定により、ウクライナは西側諸国での地位を確立するという長期戦略目標にまた一歩近づいた。

この動きは、ロシア軍に対する反撃が大きな成果を生むことができず、ジョー・バイデン米大統領がこれまでのところ米議会を通じてキエフへの600億ドルの支援策を獲得できていないことを受けて、ウクライナにとって重要な時期に行われた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「これはウクライナにとっての勝利だ。ヨーロッパ全体にとっての勝利だ。やる気を起こさせ、鼓舞し、力づける勝利だ」と語った。

「この日をすべてのウクライナ人に祝福する。歴史は自由のために闘い続けることに疲れなかった人々によって作られた」と強調した。

しかし、加盟交渉には何年もかかるとみられ、すぐには始まらない。

まず、EUは協議の交渉枠組みについて合意する必要があり、それには再度の全会一致の決定が必要となる。首脳らは、ウクライナが民主主義と法の支配に関する重要な要件を満たせば、この措置を講じると述べた。

ウクライナ問題の議論とは別に、EU指導者らはモルドバの加盟交渉にも同意し、グルジア候補者に加盟資格を与えた。

ショルツ氏はソーシャルメディアプラットフォームXで「これらの国が欧州ファミリーに属していることは明らかだ」と述べた。