米国はシナロア・カルテルの治安長官エルニーニ容疑者のメキシコからの引き渡しを望んでいる

ジャカルタ - 米国はメキシコから「エルニーニ」ことネストル・イシドロ・ペレス・サラスの引き渡しを求めていると米国司法長官メリック・ガーランドが木曜日に述べた。

エル・ニーニは、シナロア・カルテル創設者のホアキン・“エル・チャポ”・グスマンの息子が率いるシナロア・カルテル派の治安責任者として告発されている。

メキシコ国家警備隊は水曜日、ペレス・サラスを逮捕した。米国の麻薬取締官らは、同氏をメキシコで最も暴力的な麻薬関係者の一人とみている。

政府の拘留記録によると、ペレス・サラス氏はシナロア・カルテルの領土の中心地であるクリアカンで捕らえられ、メキシコ市に連行された。

ロイター通信が11月24日に報じたガーランド司法長官は声明で、「エルニーニ逮捕直後、私はメキシコのガーツ司法長官と会談し、逮捕を実行したメキシコ当局の並外れた努力に感謝の意を表した」と述べた。

「我々は現在、米国で裁判を受けるためメキシコからエルニーニの迅速な引き渡しを求めている」と同氏は続けた。

この逮捕は、ジョー・バイデン米国大統領がメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領と会談してから1週間も経たないうちに行われた。

ペレス・サラスは、イワン・アルヒヴァルド・グスマンの下で、「ロス・チャピトス」としても知られるグスマン兄弟の暴力的な治安要員集団「ニニス」を率いていたとして米国国務省から告発された。

米国の裁判所はペレス・サラス氏を、コカインとメタンフェタミンの密売陰謀、機関銃所持、証人への報復など、ロス・チャピトスの警備責任者としての役割に関連した一連の容疑で起訴した。

国務省が同氏の逮捕につながる情報に対し、最大300万ドルの報奨金を提示したことが知られている。

近年の米国へのフェンタニル大量流入の主な原因はシナロア・カルテルであるとDEAは主張している。

メキシコ当局は1月にオビディオ・グスマン氏を逮捕し、9月に米国に引き渡した。一方、ロス・チャピトスのリーダーであると疑われるグスマン兄弟の他のメンバー3人は、彼らの人物であるイワンを含め、依然として逃走中である。