国連事務総長、ガザにおける人道支援へのアクセス拡大に向けたイスラエルの取り組みを強調

ジャカルタ - イスラエルがガザ地区への援助へのアクセスを拡大するという約束は、効果が限定的、あるいは全くなかったと、国連事務総長アントニオ・グテーレス氏は木曜日に述べ、飢餓を防ぐため、緊急かつ有意義で測定可能な進展を促した。

国連は、過去6か月間パレスチナ武装組織ハマスとイスラエルの戦争の被害を受けているガザ地区全域で援助の入手と分配が妨げられていると長らく訴えてきた。

「差し迫った飢餓や予防可能な病気による死を防ぐためには、ガザ地区のパレスチナ人への人道支援を飛躍的に強化する必要がある。食糧は不可欠だが、清潔な水、衛生、医療サービスも必要だ」とグテーレス事務総長は国連安全保障理事会の会合で述べたとロイター通信は4月19日に報じた。

イスラエルは最近、ガザ地区北部へのエレズ検問所を再開し、イスラエル南部のアシュドッド港の一時使用を許可した。これはジョー・バイデン米大統領が、イスラエルが行動を起こさなければ米国の支援は可能だと述べ、ガザ地区の人道危機を緩和する措置を要求したことを受けてのことだ。

「ある分野での本当の進歩は、他の分野での遅れや制限によって台無しになることが多い」とグテーレス事務総長は説明した。

「例えば、イスラエル当局はより多くの援助車列を許可しているが、これらの許可は配達して安全に帰還するには遅すぎるときに与えられることが多い」と同氏は説明した。

「そのため、影響は限定的で、時にはゼロだ」とグテーレス事務総長は述べた。

一方、リンダ・トーマス・グリーンフィールド米国国連大使は、進展はあったとし、米国はイスラエルに対しさらなる人道支援を促すよう圧力をかけ続けると述べた。

「これは進行中の取り組みです。過去数週間、人道状況の改善に向けた動きが見られましたが、まだやるべきことはたくさんあります」と同大使は説明した。

「我々はイスラエルに責任を取るよう多大な圧力をかけ、彼らはそれに応えてくれた」と彼は付け加えた。

グテーレス事務総長は、4月14日、15日、16日に世界食糧計画(WFP)の車列3つ、計25台のトラックがエレツ検問所の使用を許可されたと述べた。また、イスラエルはケレム・シャローム検問所とニツァナ検問所の運用時間を延長したが、ガザ地区の問題によりそれが不可能だったと述べた。

「国連と援助団体は、ガザ地区への、またガザ地区を横切るあらゆる可能なルートと検問所を利用する必要があり、また援助活動におけるイスラエルの全面的かつ積極的な支援と、人道支援機関と現地の軍の意思決定者との間のより良く直接的なコミュニケーションも必要だ」とグテーレス事務総長は述べた。