EUは凍結されたロシア資産を7月からウクライナの武器購入に利用できることを期待

ジャカルタ - 欧州連合(EU)は、凍結されたロシア資産の資金を、キエフへの武器購入を含む計画の下、数ヶ月以内にウクライナ支援に使う可能性があると、EU首脳らは木曜日に述べた。

EU加盟27カ国の首脳らは、ベルギーのブリュッセルで開かれた首脳会議で、EUの執行機関である欧州委員会が今週提示した計画の作業を継続することで合意した。

ロイター通信が3月22日に報じたところによると、EU首脳らで構成される欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は記者団に対し、「非常に迅速に行動できると確信している」と語った。

首脳らが緊急性を求めているのは、ウクライナ戦争に対する懸念が高まっていることを反映している。弾薬不足に苦しむキエフ軍はロシア軍の阻止に苦戦しており、一方、米国によるキエフへの600億ドルの軍事支援パッケージは議会で行き詰まっている。

一方、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、この計画の最初の10億ユーロは早ければ7月1日に支払われる可能性があると述べた。

欧州委員会は、凍結されたロシア資産からの利益の90%を、キエフの武器の資金調達に使われるEU運営の基金に移すことを提案している。一方、残りの10%はキエフの予算支援に使われる。

欧州委員会は、ロシア中央銀行の資産、さまざまな証券や現金からの利益が年間25億ユーロから30億ユーロに達する可能性があると見積もっている。

凍結されたロシア資産の収益をウクライナ支援に使うという考えは、モスクワが窃盗に当たると主張しているが、EU諸国の間で広く支持されているとミシェル委員長とフォン・デア・ライエン委員長は述べた。

ドイツやフランスなどの主要EU諸国は、この計画に強い支持を表明した。

「この(収益)はまずウクライナが自国を守るために必要な武器と弾薬の購入に使われるべきだ」とドイツのオラフ・ショルツ首相は述べた。

しかし、マルタ、オーストリア、アイルランドなど軍事的に中立な国を含む一部の国にとって、この資金を武器の購入に使うことはより問題が多い。

「我々中立国にとって、承認した資金が武器や弾薬に使われないようにしなければならない」とオーストリアのカール・ネハンマー首相は述べた。

ミシェル氏は、EUは計画の一環として彼らの懸念を考慮に入れる方法を見つけることができると述べた。

一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、EUがさらに踏み込んで資産を自ら使用するよう促したが、これはEUが検討していないことだ。

「ロシアは戦争の本当の影響と公正な平和の必要性を感じなければならない」とゼレンスキー大統領はビデオリンクを通じてEU首脳に語った。

彼は、2022年2月に侵攻したロシアとの戦いでウクライナが十分な砲兵を持っていなかったことは「ヨーロッパにとって恥ずべきことだ」と付け加えた。