北朝鮮が衛星打ち上げ計画を発表、日本はイージス艦にパトリオットミサイルを警戒
ジャカルタ - 北朝鮮は今月末から来月初めまで宇宙衛星を打ち上げる計画を日本に通告したが、日本政府は国連安全保障理事会決議に違反していると評価し、軍に警告することで応じた。
日本の海上保安庁は火曜日、北朝鮮が11月22日から12月1日の間に黄海と東シナ海に向けて宇宙衛星を搭載したロケットを発射する計画を通告したと発表した。
実現すれば、これは北朝鮮が偵察衛星を軌道に乗せる3度目の試みとなるとロイター通信が11月21日に報じた。
北朝鮮は今年初めに偵察衛星の打ち上げに2度失敗したことが知られている。実現すれば、発射は同国の指導者がロシアを訪問して以来初めてとなる。
ロシアの最新鋭宇宙発射センターを訪問した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、ロシアのウラジーミル大統領から人工衛星の建設を支援するという約束を受けた。
KCNA通信が伝えた声明の中で、北朝鮮国防省は、北朝鮮は米国とその同盟国が引き起こした地域の不安定化を防止し、対応するための措置を強化すると述べた。
北朝鮮は、米国と韓国の軍隊の動きを監視するための衛星群を計画していると述べ、軍事偵察衛星を軌道に乗せようとしている。
北朝鮮は軍事宇宙・ロケット計画を主権的権利とみなしているが、アナリストらは兵器の有効性を高めるには偵察衛星が不可欠だと主張している。
これに対し、日本の岸田文雄首相は、イージス艦やPAC-3防空ミサイル(パトリオットミサイル)を含む北朝鮮の防衛システムは「不測の事態」に備えて待機していると述べ、北朝鮮の計画を批判した。
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岸田首相は記者団に対し、「たとえ人工衛星の打ち上げが目的であっても、弾道ミサイル技術の使用は一連の国連安全保障理事会決議に違反する」と述べた。
「これは国家安全保障に大きく影響する問題でもある」と強調した。
岸田首相は、日本は米国や韓国などと協力し、北朝鮮に対し発射を強行しないよう「強く求める」と述べた。