NATO事務総長:ウクライナの西側諸国の武器制限の適用を再考すべき時

ジャカルタ - 北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、ロシアに対するウクライナの抵抗を支援するために同国に供給する武器の使用に関する制限を再検討する「時期が来ている」と述べた。

「同盟国はウクライナにさまざまな軍事支援を提供しており、その一部はこれらの武器の使用にいくつかの制限を課している。これは国家の決定だ」と、NATO外相会議を前にチェコ共和国プラハで行った演説でストルテンベルグ事務総長は述べたと、ロイター通信は5月31日に報じた。

「しかし、この戦争の展開を考えれば、ウクライナが本当に自国を防衛できるようにするために、これらの制限のいくつかを検討する時期が来ていると思う」と事務総長は続けた。

ウクライナの指導者らはベルリンからワシントンDCに至るまでの政府に対し、武器供給の制限を緩和するよう求めているが、西側諸国はここ数週間、ウクライナ軍がロシア領土内の標的を攻撃することを認めるべきかどうかでますます分裂しているようだ。

英国、バルト諸国、デンマークなどウクライナの同盟国の一部は、これは侵略に対する正当な自衛の一環であると主張している。

一方、他の国々は、ロシア国内への攻撃が西側諸国をモスクワとの直接衝突に引きずり込む恐れがあることを懸念し、自国の兵器はウクライナ国内でのみ使用できると述べている。

ベルギーの首相は今週、同国が今年ウクライナへの納入を開始する予定のF-16戦闘機はウクライナ国内でのみ使用できると述べた。

ドイツは、レオパルド戦車を含む重火器の輸送についても同様の警告を発した。

一方、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、モスクワがウクライナを攻撃しているロシア領内の標的に対して、ウクライナが長距離ミサイルを含むフランスの兵器を使用することを許可されるべきだと主張した。

ウラジーミル・プーチン大統領は火曜日、世界的な紛争を引き起こす恐れがあるため、同盟国が提供した武器を使ってウクライナがロシア領土の奥深くまで攻撃するのを許さないよう西側諸国に警告した。