エルドアン大統領、ラファの状況についてイスラム国、米国、欧州を批判

ジャカルタ - トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスラエルがガザ南部のラファに軍事作戦を拡大し、パレスチナの飛び地で死傷者が増え続けていることに対し、イスラム諸国、米国、欧州を批判した。

イスラエルのラファへの空爆では、日曜の攻撃で45人、火曜の攻撃で21人と、2回に分けて数十人が死亡した。

首都アンカラで開かれた公正発展党(AK党)の議会で演説したエルドアン大統領は、イスラム諸国がイスラエルの空爆に対して協調行動を取らなかったことを批判した。

「イスラム世界に一言言いたい。一緒に決断を下すのを何を待っているのか?」と大統領は問いかけたと、5月30日付けデイリー・サバ紙が報じた。

「イスラム協力機構(OIC)は、イスラエルの大量虐殺を阻止するための効果的な予防策をいつ実施するのか?」とエルドアン大統領は続けた。

「イスラエルはガザだけでなく全人類にとって脅威だ。イスラエルが国際法を遵守せざるを得ない限り、どの国も安全ではない」とエルドアン大統領は警告した。

さらにエルドアン大統領は、イスラエル最大の武器供給国である米国とその他の西側諸国が現在進行中の大量虐殺に関与していると非難した。

「あなた方の手も、この(ラファ)虐殺によるパレスチナ人の血で汚れている」とエルドアン大統領は述べた。

「欧州の国家元首および政府首脳、あなた方は沈黙しているため、イスラエルの吸血鬼行為に加担している」と同大統領は続けた。

「ラファの映像は耐え難い。あなた方には良心のかけらもないのか?世界のいかなる宗教もこの虐殺を正当化することはできない」と同大統領は述べた。

エルドアン大統領は、「民主主義、人権、言論と報道の自由、女性と子供の権利」などの価値観はガザでの「人類の死」によって消えてしまったと述べた。

同氏は「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とその殺人ネットワークが制御不能になる前に、イスラエルの大量虐殺、残虐行為、蛮行は、団結した人道同盟によって阻止されなければならない」と強調した。

「シオニズムは世界中で暴露されつつある」と彼は語った。

「若者はシオニズムが違法な逸脱であることに気づき始めており、この革命によって世界がシオニストの逸脱から解放されることを願う」とエルドアン大統領は語った。

また、ガザの医療関係者は、WAFAを引用して、水曜日、過去24時間のイスラエル軍の攻撃により少なくとも75人が死亡、284人が負傷し、10月7日のイスラエル軍の侵攻以来、ガザ地区のパレスチナ人の死者数は3万6171人、負傷者数は8万1420人に達したと報告した。