ジャカルタ - 日本はこの春、過去の日本人拉致事件を巡る長年の膠着状態を打開するために北朝鮮と非公式会談を行ったと思われる。
9月30日土曜日、アンタラからの報道によると、日本の岸田文雄首相は北朝鮮の指導者、金正恩氏とのハイレベル会談を開催するつもりだったが、それ以上の進展はなかったようだという。日本と北朝鮮には国交がない。
一部メディアは日本当局者が3月と5月に北朝鮮側と接触したと報じたが、岸田氏は記者団に「問題のデリケートな性格のためコメントは差し控える」と述べた。
一方、上川陽子外務大臣と拉致対策担当大臣を兼務する松野博一文官房長官も9月29日金曜日の別々の記者会見で会談の真相を明らかにしなかった。
1970年代から1980年代にかけて起きた北朝鮮による日本人拉致問題は、失踪者の親族の高齢化を考慮すると特に緊急なものとなった。
岸田氏は5月に拉致された日本人の返還を求める東京でのイベントで、金氏と会談して問題を解決したいとの熱意を表明し、金氏の「直接指揮」の下で北朝鮮とのハイレベル二国間交渉の開催を要請した。
しかし、日本の外交筋は「実際に何が起こったのかは語らないというルールがある」と述べ、両国間の何らかの接触を示唆した。
日本政府は北朝鮮工作員に拉致された国民17人を特定し、さらなる日本人失踪事件に平壌が関与していると疑っている。
2002年9月、当時の小泉純一郎首相が平壌を訪問し、金氏の父親で当時の北朝鮮指導者、金正日氏と歴史的な宣言に署名した。
平壌宣言に基づき、アジア両国は「国交正常化に全力を尽くす」ことで合意し、日本は国交正常化後も北朝鮮と経済協力を拡大することを約束した。
小泉首相はまた、北朝鮮による拉致について初めて公式謝罪し、翌月には拉致被害者5人の送還にも成功した。
次に日本は残りの拉致被害者12人の返還を試みた。
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しかし、北朝鮮は拉致問題は解決済みと主張しており、地域の安全保障情勢の変化により拉致問題解決に向けた協議開催の課題は増大しているとみられる。
岸田氏は昨年8月、米韓3カ国首脳会談で、北朝鮮や中国の影響を考慮し、安全保障協力を強化することを確認した。
これにより、北朝鮮は中国と同盟を結び、破損した原子力発電所(NPP)からの放射性処理水を海洋放出した日本の行動を批判するようになった。同国はロシアとも同盟関係にあるが、ウクライナ戦争以来日本との関係は悪化している。
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