イスラエル軍によるアル・シファ病院襲撃を懸念、WHO事務局長「病院は戦場になってはいけない」

ジャカルタ - 世界保健機関(WHO)事務局長は月曜日、ガザ北部のアル・シファ病院に対するイスラエル軍の攻撃について懸念を表明した。

ロイター通信が3月19日に報じたところによると、テドロス・アダノム・ゲブレイエスス氏はソーシャルメディアプラットフォームXで、「病院が戦場になってはいけない。我々はガザ北部のアル・シファ病院の状況を非常に懸念している。医療従事者、患者、民間人が危険にさらされている」と述べた。

ゲブレイェソス氏によると、同病院はつい最近になって「最低限の医療サービス」を回復することに成功し、そこでの戦闘や「施設の軍事化により医療サービス、救急車へのアクセス、救命用品の配送が危険にさらされる」と警告しているとCNNが伝えた。

これに先立ち、病院がハマスの指導者らによって再び使用されており、敷地内に入った際に発砲されたという情報に基づいて、歩兵と戦車の支援を受けた特殊部隊が「精密作戦」を実施していたと軍は発表した。

イスラエル国防軍(IDF)報道官ダニエル・ハガリ少将は、「われわれは200人以上のテロ容疑者を逮捕し、現在取り調べを受けている。複合病院内で20人以上を殺害した」と述べた。

さらにハガリ提督は、この事件でイスラエル兵1名が死亡したことも明らかにした。

「ハマスは病院内に拠点を再建し、逃亡するテロリストの避難所として利用しようとしている。われわれはこれを許さず、ハマスが勢力を取り戻そうとするあらゆる場所を攻撃し続ける」とハガリ司令官は説明した。

これとは別にハマスは声明で、イスラエル軍は内部の患者、医療スタッフ、難民を無視して病院の建物を直接標的にし、新たな犯罪を犯したと述べた。

一方、パレスチナ保健当局は、イスラエルの作戦により多くの死傷者が発生し、深刻な火災が発生したと発表した。

同省は「死傷者を含む死傷者が出たが、火災の激しさのため誰も救うことができず、窓に近づいた者が標的となった」と説明した。