ロシア政府、EUはロシアへの制裁は食料安全保障を脅かさないと嘘をついていると主張

ジャカルタ - ロシアは、対ロシア制裁は世界の食糧安全保障に影響を及ぼさないとした欧州連合(EU)上級外交官ジョゼップ・ボレル氏の声明は虚偽であると述べた。

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、黒海穀物協定に関する記事でのボレル氏の発言についてコメントし、「国際社会は(ジョゼップ)ボレル氏に嘘を広めた責任を追及しなければならない」と述べた。

8月9日水曜日、アナドルからANTARAが引用したザハロワ氏は、ロシアが合意から利益を得たと述べたボレル氏の発言は真実ではないと述べ、EUの対ロシア制裁は世界の食料安全保障に影響を与えていないという事実を否定した。

ザハロワ氏はボレル氏の発言を「偽情報でフェイク」と批判した。

同氏は、ロシアが黒海食糧協定を破棄すれば、EU​​が最も脆弱な国々を利用し、ウクライナの安価な穀物を転売して富を得る機会が制限されるだろうと述べた。

ザハロワ氏は、ボレル氏がEU制裁によりロシアとベラルーシの肥料を受け取らなかった困窮国や、世界の食料安全保障に対するEU制裁の長期的な影響については何も語っていないと強調した。

同氏はEUに対し、ロシアとベラルーシの農産物にさらなる制限を課して世界の食品市場を混乱させるのをやめるよう求めた。同氏はまた、世界の食糧安全保障を最も懸念している政党であるかのように振る舞うのをやめるよう加盟国に要請した。

7月17日、ロシアは黒海穀物協定への参加を一時停止した。これは、ロシア産肥料の輸出に対する障壁の除去やロシアの農業銀行のSWIFT国際決済システムへの復帰など、協定に基づくロシアの要求の一部が履行されなかったためである。

協定の署名国であるトルコは協定の撤回を目指しており、西側諸国に対しロシアの要求に従うよう求めている。